パソコン選び、よくわからない言葉ばかりよくわかりませんよね?
パソコンが欲しいと思って、インターネットのショッピングサイトを開いたものの、
「CPU? メモリ? ストレージ? ……呪文ですか?」
となって、そっとブラウザを閉じた経験はありませんか? スペック表って、数字や英語ばかりで本当にややこしいですよね。
でも、安心してください。実はパソコンの仕組みって、皆さんが毎日使う「キッチンの料理」に例えると、簡単に理解できるんです!
この記事では、パソコンの重要な3つのパーツを、キッチンに置き換えてお話しします。これさえ読めば、パーツの役割をしっかり理解することができます。
1. CPUは「シェフ(料理人)」:手際の良さが決まる
まず一番最初に見るべきなのが「CPU(シーピーユー)」です。 これは、パソコンにおける「頭脳」になります。
料理で言うと、実際に調理をしてくれる「シェフ(料理人)」のことです。
CPUの良し悪しを例えると次のようなイメージになります。
- 性能が良いCPU = 手際の良い「ベテランのシェフ」です。野菜を切るのも、お肉を焼くのもめちゃくちゃ速い!「あれやって、これやって」と同時に指示を出しても、ササッとこなしてくれます。
- 性能がそこそこのCPU = 一般的な「家庭の料理人」です。普段の食事を作る分には全く問題ありませんが、あまりに複雑な料理(動画編集など)頼むと、ちょっと時間がかかります。
- 性能が低いCPU = 料理経験のない「見習いシェフ」です。 包丁さばきがゆっくりな「見習いシェフ」にお願いすることになるので、 簡単な料理なら良いですが、急いでいる時に「まだできないの?」とイライラしてしまうかもしれません。
初心者には、性能がそこそのCPUがおすすめです。
「初心者なんだから、性能の低いCPUでもいいんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、違います。
性能の低いCPUは、Windowsを動かすだけで精一杯で、何をするにも「待ち時間」が発生しがちです。操作したと思っても、クリックミスで画面が動いていないのか、処理待ちで画面が動いていないのかわからず、イライラすることがよく起きます。
予算がある人には、性能の高いCPUがおすすめですが、「新しいこと始めたけどやっぱりやーめた!」となる可能性もあります。
私個人としては、ぜひパソコンを覚えて毎日使ってほしいですが、そうなったときのことも考えると、初心者には、性能がそこそこのCPUがおすすめになります。
CPUの名前はいろいろあるのですが、詳細を話すとすごく長くなるので、ここでは、性能がそこそこのCPU「Core i5 / Ryzen 5」以上の性能のCPUがおすすめとだけ覚えてください。
一番安いパソコンには、Celeron(セレロン) / Pentium(ペンティアム)というCPUが乗っていることがあります。価格は非常に魅力的ですが、性能が低く待ち時間が多くなるため、初心者にはあまりおすすめしません。
2. メモリは「まな板(作業台)」:同時にどれだけ作業できるか
次によく聞くのが「メモリ」です。
これは、シェフが食材を切ったり、お皿を並べたりする「まな板」や「調理台の広さ」だと思ってください。
- メモリが多い(8GBや16GBなど) = 「広〜いシステムキッチンの調理台」です。 まな板で野菜を切りながら、横で鍋を火にかけ、さらに盛り付け用のお皿も並べておけます。広いキッチンだと複数の料理が簡単に作れます。つまり、インターネットを見ながら、Excelを開いて、YouTubeも流すといった「ながら作業」がスムーズにできます。
- メモリが少ない(4GB) = 「小さなキャンプ用のまな板」で料理するようなものです。 野菜を切ったら、一度お皿に移してまな板を空けないと、次の作業ができませんよね? パソコンも同じで、複数の作業をしようとすると、いちいち動作が止まってしまうため、作業が非常に遅くなります。
メモリは、8GB以上の性能のものを選ぶようにしましょう。多ければ多いほど性能は上がりますが、値段も比例して高くなるため、動画編集などをしなければ、初心者には8GB以上あれば十分と覚えてください。
3. ストレージ(SSD)は「冷蔵庫」:食材をどれだけ保存できるか
最後は「ストレージ」です。
最近は「SSD(エスエスディー)」と呼ばれることが多いですね。 これは、買ってきた食材(データや写真)を保管しておく「冷蔵庫」や「収納棚」のことです。
- ストレージの容量が大きい(256GBや512GBなど) = 「業務用の巨大な冷蔵庫」です。たくさんの写真、動画、作った書類などを、パンパンになることを気にせずたっぷり保存しておけます。
- ストレージの容量が小さい(64GBや128GBなど) = 「一人暮らし用の小さな冷蔵庫」です。 すぐに中身がいっぱいになってしまいます。「新しい写真を入れたいのに、何かを捨てないと入らない!」なんてことになり、整理整頓に時間を取られてしまいます。
SSDは、256GB以上のものを選ぶようにしましょう。予算に余裕があれば、512GBのほうがいいですが、写真や動画をたくさん扱わなければ、256GBでも十分使えます。
最近あまり聞かなくなりましたが、HDD(ハードディスク)という表記のストレージもあります。これは、以前主流だったストレージの種類になります。SSDとHDDの違いは次のようなイメージです。
SSD:扉がスッと開く最新の冷蔵庫。奥にある食材もさっと取り出せます。
→ めちゃくちゃ速い
HDD:扉が重たい旧式の冷蔵庫。食材を取り出すのに時間がかかります。
→ 非常に遅い
HDDは特に、電源を入れてからパソコンが使えるようになるまでの時間が非常に時間がかかります。
壱たまに、1TB(HDD)といった表記のパソコンがあります。安くて容量が大きいメリットはありますが、動作が遅いため絶対に避けましょう。
まとめ
いかがでしたか?パソコンの性能をまとめると次のようなイメージになります。
- CPU = 料理する人(シェフ)
- メモリ = 作業する場所(まな板)
- ストレージ = 保存する場所(冷蔵庫)
こうやって考えると、「自分にはどんなキッチン(パソコン)が必要かな?」とイメージしやすくなりますよね。
「私はネットを見るくらいだから、普通のシェフ(CPU)でいいかな」
「動画編集をしたいから、広いまな板(メモリ)が必要だな」
こんなふうに考えるだけで、パソコン選びはぐっと楽しくなりますよ!



パソコンの性能は数字が大きいほど性能が高いのが基本なので、よくわからないときは大きい数字のものを選んでください。
次回は、ノートパソコンとデスクトップパソコンの違いについて解説します。あなたの生活スタイルに合ったパソコン選びの基準が理解できるようになります。

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