Excelのテーブル機能を使った場合、範囲指定の方法がとても便利になります。
通常セルの範囲を指定する場合、例えばセルC3~C32範囲を指定するなら「=C3:C32」としてしますが、テーブルにしていた場合、「=TBL職員[性]」というように、テーブル名と列名で範囲を指定することができます。
名前を憶えていれば、マウスで範囲を確認する必要ありませんし、データが追加された場合も自動で範囲が拡張されますので、とても簡単で便利です。
この記事では、テーブル名を使ってセル範囲を指定する方法についてご紹介します。
テーブルの範囲を指定する方法
テーブルには、大きく、テーブル全体、列、行があります。以下にテーブルの範囲を指定する方法をご紹介します。先日作成した以下の「【Excel】テーブルの作り方」で作成したテーブルを使って解説します。
テーブル全体を指定する
テーブルの全体を指定する方法は、次の通りです。
=テーブル名
項目も含めたい場合は、
=テーブル名[#すべて]
と指定します。
■具体例
=TBL職員
セルに直接入力すると、スピルという機能で以下のように表示されます。
テーブルの見出しを指定する
テーブルの見出し(項目)のみを指定する方法は、次の通りです。
=テーブル名[#見出し]
と指定します。
■具体例
=TBL職員[#見出し]
セルに直接入力すると、スピルという機能で以下のように表示されます。
テーブルの列を指定する
テーブルの列を指定する方法は、次の通りです。
=テーブル名[列名]
項目も含めたい場合は、
=テーブル名[[#すべて],[列名]]
と指定します。
■具体例
=TBL職員[職員氏名]
セルに直接入力すると、スピルという機能で以下のように表示されます。
=TBL職員[[#すべて],[職員氏名]]
セルに直接入力すると、スピルという機能で以下のように表示されます。
テーブルの複数列を指定する
テーブルの複数列を指定する方法は、次の通りです。
=テーブル名[[開始列名]:[終了列名]]
項目も含めたい場合は、
=テーブル名[[#すべて],[開始列名]:[終了列名]]
と指定します。
■具体例
=TBL職員[[郵便番号]:[建物]]
セルに直接入力すると、スピルという機能で以下のように表示されます。
=TBL職員[[#すべて],[郵便番号]:[建物]]
セルに直接入力すると、スピルという機能で以下のように表示されます。
テーブルの行を指定する
テーブルの行全体を指定する方法は、次の通りです。
=テーブル名[@]
テーブルの特定の項目の行を指定する場合は、
=テーブル名[@列名]
テーブルの特定の複数項目の行を指定する場合は、
=テーブル名[[@開始列名]:[終了列名]]
と指定します。
■具体例
=TBL職員[@]
セルに直接入力すると、スピルという機能で以下のように表示されます。
※テーブルと同じ行が表示されます。
=TBL職員[@職員氏名]
セルに直接入力すると、スピルという機能で以下のように表示されます。
=TBL職員[@[職員氏名]:[年齢]]
セルに直接入力すると、スピルという機能で以下のように表示されます。
テーブルで離れた列を指定することはできないの?
複数列を指定することはできますが、残念ながらテーブル機能を使って離れた複数の列を指定することはできません。通常のセルのアドレス表記「=L3:L32,M3:M32」といった形式で指定する必要があります。
テーブル機能の範囲指定方法がわからない場合は実際に範囲を指定してみる
テーブル機能の範囲指定方法をご紹介しましたが、すぐに思い出せない場合などは、マウスや矢印キー操作で実際に範囲を選択することで確認することができます。
■確認手順
- 表示したいセルを選択し、「=」(半角イコール)を入力します。
- マウスもしくは矢印キーを使って、テーブルの範囲を選択します。
- 選択途中はアドレス表記で表示されますが、特定範囲を選択するとテーブルの範囲指定方法で表示されます。
テーブルの範囲指定を入力候補から選択する
テーブルの範囲指定ですが、「=」(半角イコール)を入力した後に、テーブル名を途中まで入力すると、次のように候補が表示されます。
入力候補から選択して決定するには、入力候補を選択した状態で、
[Tab]キー → [Enter]キー
の順に押すと確定します。[Enter]キーをいきなり押しても失敗しますのでご注意ください。
列を指定する場合は、テーブル名入力後、「[」(半角角括弧)を入力すると、列名の候補が表示されます。
指定したい列を選択し、
[Tab]キー → ]キー(半角各括弧閉じ) → [Enter]キー
の順に押すと簡単にテーブルの範囲指定ができます。
まとめ
いかがでしたか?テーブルの範囲指定方法について理解できたでしょうか?
慣れるまではマウスなどで範囲指定するほうが楽ですが、テーブルの範囲指定方法を一度覚えるととても便利です。
別シートにあるテーブルを指定するときや複数テーブルが存在するエクセルでも、セルに直接入力し、途中まで入力すれば入力候補が表示されますので、入力候補を選びながら範囲指定ができるのでとても便利です。
これを機会にぜひExcelのテーブル機能を活用してみて下さい。
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